コーンタイプリテーナとベンチュリータイプリテーナとの性能対比テストを実機運転にて実施。
テスト結果は、「45日後」「120日後」のダスト付着状況について確認をする。
項目 | 仕様 | 備考 | |
---|---|---|---|
テスト場所 | 兵庫県神戸市某所 | ||
焼却炉 | ストーカー式産業廃棄物焼却炉 | ||
運転温度 | 170℃ | ||
ろ過速度 | 1.0m/min | 実測値:0.6m/min | |
パルス圧力 | 0.3Mpa | ||
噴射時間 | 0.3秒 | ||
インターバル | 15時間周期 | 1列を30分毎に噴射 | |
ダスト濃度 | 2.0g/Nm 3 | ||
消石灰投入量 | 25.0kg/h | ||
ろ過圧損 | 35.0mmAq | パルス払落し後:20mmAq | |
使用ろ布 | テフロンシリカ | ||
ろ布サイズ | Φ160×6000L | ||
テスト時間 | 120日間連続運転 | 45日後・120日後に確認 | |
テスト数量 | 総数:330本(11本×5列×6ブロック) | ||
コーンタイプ | ベンチュリータイプ | ||
55本(1ブロック) | 275本(5ブロック) |
ベンチュリータイプ
A:カラー、B: ベンチュリー管
管状であるためにろ布内面の状態を確認することができない。
コーンタイプ
A:カラー、B:コーン、C:コーン吊棒、D:ろ布
ろ布内面の状態を確認することができる。
ベンチュリータイプ
A:天板、B:ろ布の上部
(B)ろ布上部の払い落としが出来ないため、ダストの堆積がみられる。
コーンタイプ
A:天板、B:ろ布の上部
(B)ろ布上部の払い落としが良いため、ダストの堆積が見られない。尚、払い落としによるダストの剥離痕が確認できる。
ベンチュリータイプ
A:天板、B:ろ布の上部、C:隣のろ布、D:ダストブリッジ
(D)ろ布上部にダストが堆積し、天板及び隣のろ布までの間にダストブリッジが形成されている。
A:点検口のふち、B:ろ布の上部、C:ろ布の上部以下
(B)ろ布上部の払い落しが出来ないため、ダストの堆積がみられる。
(B)(C)上部以下の部分と比較すると付着量の違いが明らかに確認できる。
コーンタイプ
A:天板、B:ろ布の上部
(B)ろ布上部にダストの堆積がなく、払落しによるダストの剥離痕が確認できる。(吸引が良いので上部にダストが多くなるがダストブリッジは起こりにくい)
A:点検口のふち、B:ろ布の上部、C:ろ布の上部以下
(B)ろ布上部の払い落しが良いため、ダストの堆積がみられない。
(B)(C)上部以下の部分においても付着状態が変わらない事が確認できる。
左側:ベンチュリータイプ 右側:コーンタイプ
A:天板、B:ろ布の上部・・・コーンタイプ
C:ろ布の上部・・・ベンチュリータイプ
(B)右側のコーンタイプは、ダストの堆積がなく払落しによるダストの剥離痕が確認できる。
(C)左側のベンチュリータイプは、天板までダストが堆積しており払落し効果の違いが明らかに確認できる。
ベンチュリータイプ
A:天板 、B:ろ布、C:固結したダスト
ろ布上部のダストが堆積し、ブリッジ化が進行。ダストが完全に固結している事が確認できる。
(C)ろ布を はぐってもダストは天板に固着したままである。
項 目 | コーンタイプ | ベンチュリータイプ |
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ダスト 払い落し状況 |
ろ布の上部を含め全長に渡って払い落しが出来ている。 | 払い落しが出来ていない(特にろ布の上部) |
ブロア吸引 | 吸引効率が良く全体的に良好な状態である。 | 一度ダストが付着すると吸引効率が悪く付着量が少ない。コンデンス(凝固)現象が生じたダストが多く付着している。 |
ダストの堆積 | ろ布上部の払い落しが良いためダストブリッジの発生がない。 | 堆積化が進行しダストブリッジが発生する。 |