パルスジェット噴射時の圧力を調整、有効ろ過面積が拡大!
コーンタイプは払い落しのためのパルスジェット圧力を自由に調整できます。そのため、最長9mのろ布にも対応できます。その上、従来品では落せなかったろ布上部のダストを払い落し、ろ布の有効ろ過面積を拡大できます。バグフィルターの性能を最大限に発揮させるため、効果的な集塵が実現します。
実測データ
リテーナ:Ф160×9m
パルスジェット:0.5MPa-0.2秒
■負圧:真空状態(払い落しできていない状態)
■正圧:正空状態(払い落しできている状態)
ベンチュリータイプ、ベンチュリー無しタイプはパルスジェット噴射時、ろ布上部に引込み負圧(真空状態)が発生し、払い落しができていません。コーンタイプはこの引込み負圧を抑えてダストを効果的に払い落し、従来品では機能しなかった上部ろ過機能を有効にします。
ろ布上部の様子 |
ろ布下部の様子 |
従来のブロア吸引力の負荷を解消
コーンタイプはリテーナ内に、コーン以外にエアーを遮る物がなくスムーズな流れを作り、流路圧損が減少! 従来品に比べ、ブロア吸引負荷を大幅に軽減できます。
ベンチュリータイプとコーンタイプの比較:64%UP!
ベンチュリー無しタイプとコーンタイプの比較:5%DOWN
吸引負圧(平均値) | |
コーンタイプ | -0.500 Kpa |
---|---|
ベンチュリータイプ | -0.305 Kpa |
ベンチュリー無しタイプ | -0.525 Kpa |
【テスト条件】
ろ布:Ф164 1本 センサ位置:ろ布上部〜200・3000・6000・9000mmの4カ所
注)上記負圧値は、センサ4カ所での吸引負圧の平均値 吸引負圧は、パルスジェット噴射時以外の値
【計 算 式】
(0.500-0.305)÷0.305=0.639 (0.525-0.500)÷0.525=0.048
ブロア吸引時、ベンチュリータイプは、上図のように流路の抵抗が大きく圧力損失が大きいため、ブロア吸引効率が落ちます。コーンタイプはベンチュリータイプに比べ流路面積が拡大する上、整流効果も加わってベンチュリー無しタイプ(流路に障害物がない)に近いブロア吸引を実現します。吸引負荷を軽減し、吸引効率を大幅に改善します。
ベンチュリータイプ・ベンチュリー無しタイプは、パルスジェット噴射時、ろ布上部に引込み負圧(真空状態)が発生し、強い引き擦りが起こります。この現象は、噴射圧力が大きいほど、強く起こります。そのため、パルスジェット噴射圧力を上げられず、ろ布下部まで有効なジェット噴射圧を届かせることができないため、ろ布下部の払い落しができません。コーンタイプはパルスジェット圧力を上げても、ろ布上部の強い引き擦りを起こしません。そのため、ろ布下部にも高圧が届き、ろ布の上部下部共にダスト払い落しができます。
コーンタイプはろ布へのダメージを大幅に改善!ろ布の寿命が延びます。
従来品は、ろ布上部に引き擦りを起こすため、払い落し圧力を上げられず、目詰まると、ろ布の物性強度があるにも関わらず、ろ布を交換していました。コーンタイプは、引き擦りを起こさないので、払い落し圧力を上げて使用できます。そのため、払い落しが良く、目詰まりによるろ布の交換時期を延ばすことができます。
コーンタイプリテーナ |
従来品 |
コーンタイプ |
ベンチュリー |
ベンチュリー無し |
ディフューザー |
|
ろ布上部 引込み負圧 |
◎ | × | × | △ |
---|---|---|---|---|
ろ布下部 正圧の届き |
○ | ◎ | × | ◎ |
ブロア吸引 圧力損失 |
◎ | × | ◎ | × |
コーンタイプはリテーナを交換するだけでOK
上抜きタイプであれば、集塵機の改造なしで容易に取替が可能です。
下抜きタイプについては、ご相談ください。
ろ過面積の拡大、吸引力アップ、電力量ダウンで地球に優しい省エネタイプ。
コーンタイプは従来品に比べ、実質ろ過面積を有効利用し効率の良い集塵ができるため、コストダウン可能です。ろ過吸引圧損を大幅に改善するため、省電力化が実現。これらの効率アップにより、集塵機自体の小型化も可能です。